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2018.02.06 Tuesday
親知らずのお話
1.「親知らず」ってなぜこの名前が付いたかわかりますか? 歯が生えてくる時期が遅く、親も知らないうちに生えてくるので親知らずと言う説や、昔は寿命が短くて生えてくる頃には親はもう亡くなっていて、親を知らずに生えてくるからという説があります。 でも親知らずは17才から22才頃に生えてきますから、人生50年と言われていた昔でさえも後者の説はちょっと怪しいかもしれません。 親知らずは前歯から数えて8番目の歯のことで、一番最後の歯ということではありません。歯科では8番あるいは智歯とよびます。 2.親知らずは必ず抜かなければいけないのでしょうか? 親知らずでも、将来において正常に生えてきてきちんと一本の歯として機能する様なら抜く必要はありません。特に親知らずの根っこがしっかりしている場合は、手前の大臼歯を失った時にその部分に移植して使えますし、ブリッジにする場合の土台としても使えます。最近では再生医療においても注目を浴びており、特に問題がない状態ならできる限り残した方が良いでしょう。
3.親知らずを抜くのはどんな場合でしょうか? 親知らずが生えてくる時期や生え方にはかなり個人差があって、全て図Aの様に生えてくるとは限りません。あごに収まるスペースが無いために隣の歯に引っかかって途中でまでしか出てこられずに斜めに生えてたり(図B)、水平に埋まったままになってしまう場合(図C)があります。斜めに生えてきて少しだけ頭が出ている状態では、隣の歯との間に食べかすがつまったり、歯ブラシが届きにくかったりして細菌感染を起こしやすくなります。たびたび腫れたり、虫歯になって痛み出したりする場合では抜かなければならなくなるでしょう。そんな症状を自覚されている女性では、妊娠する前にあらかじめ抜歯を希望される方もおります。
図A 図B 図C
4.矯正治療と親知らずの関係 矯正治療においても親知らずを抜く場合が有ります。 これから矯正治療をされる方や、すでに矯正治療をされている方の場合で、親知らずが歯並びの治療の障害になってたり、将来、前の歯を押してきて乱杭歯にしたり、出っ歯や受け口にしたりする事が明らかに予測される場合には、抜く事をおすすめしています。 特に、10代において図Dや図Eの様に、親知らずの種の段階で、すでに生えてくる向きが悪かったりする場合は、成長して根が伸びるたびに前の歯を押してきます。 図D 図D
図Dの状態では、前の第二大臼歯を前方や側方に、図Eの状況では、前の第二大臼歯を前方や上方に押し出す可能性があります。 歯は、自然の状況で圧力を受けるとその圧力から避けるように移動します(矯正力を加えた場合も同じ動きをします)。従って第二大臼歯が親知らずから圧迫を受けるとその圧力から逃れる様に移動しますが、その影響でその前の歯にも圧力が加わればさらにその前の歯も移動させることになります。つまり、圧力の連鎖の影響が続くかぎり、次々と歯が動いていく可能性が生じます。やっかいなことに一度ずれてしまった歯は、その後に親知らずを抜いても元の位置には戻ってくれません。ですから悪化させないうちに予防的に抜くことが多いのです。親知らずによる影響が心配な場合は先生に相談しましょう。
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